井村喜洋さんーイノベーション・キュレーター塾生インタビュー(第6期生)
イノベーション・キュレーター塾は、”四方よし”ビジネスの伴走者を育てる塾です
「伴走者」って何でしょう?
卒塾から2ヶ月たった今、6期生の井村さんにお話しをお伺いしました。
井村さんは株式会社セカンドセレクションの経営者。後継者の育成を考えているときに「伴走者」でありたいと思って塾に申し込みをされました。
Q: イノベーション・キュレーター塾、振り返っていかがでしたか?
~塾期間は自身の変化には気づきませんでした~
井村: 私自身は経営者ですし、いろいろな学びの場を体験してきて、視野は広いつもりでしたが、塾の説明を文字で見るのと実際に体験した場は違っていて、キュレーター塾のような場は初めてでした。入塾のきっかけは、会社の承継者を育成するにあたり、自分に「伴走者」としての力が必要と考えたためでしたが、卒塾後に思うことは、伴走というよりは自身が実践する期間だったなと。伴走ができるようになるには、自身が変わることが必要だということに気づきました。
Q: 事業の承継を考えられていて「伴走できるようになりたい」という思いをお持ちだったということでしたが、塾期間中の経験はどんなことでしたか?
~塾期間中の実践と伴走の体験は貴重~
井村: 普段、経営者は指摘されることが少なく、社員とも腹を割って話すということもあまりありません。でも、塾期間中は全く世代も背景も違う塾生の皆さんから、普段社内では言われないような問いかけを受けることになりました。そんな問いかけを今になって思い返していることがいくつかあります。やってみることの大切さ、失敗したらやり直せばいいと思えて高回転でやってみてフィードバックを受けたことが、今の社内での実践や態度につながっています。以前から、支援型のリーダーとしての、サーバントリーダーシップに興味はありました。ただ、知識として知っているだけで、自分はどうかというと実際は違うな~という面も多く・・・。従業員の声を聞くとかいいながらも、自分はどちらかというと引っ張っていくタイプだったので。
塾生同士で問いかけ合う機会も数回あるのですが、お互いのこと思い合ってフォローアップしあう中で、普段社内では飛んでこない質問が飛んでくるんですよね。20代の若い方からも鋭い気づきのある質問が来ることもしばしばでした。でも、自分もその質問に支えられているんです。言葉では分かっていても実際に体験することで、その後の行動は変わります。塾内のグループワークや塾生同士のチームプロジェクトを通して、自然と「支え合う」とか「寄り添う」という関係性を体験できました。
Q: 卒塾して2ヶ月が経ちましたが、ご自身の変化や塾の影響を感じることはありますか?
~卒塾後は社員やクライアント先への接し方が変わってきた~
井村: 塾期間を終えて、社内やクライアント先に対して「支え合う」という配慮が足りていなかったことに気づきました。
「寄り添って」「支え合う」、そうありたいと思いながらも、やっぱりどちらかというと引っ張っていくタイプでした。働きがいのある会社をつくりたいという思いを持って、ひとりひとりの成長できる環境をつくり高め合うことは、これまでの経営や人材育成でも大切にしていました。自分のやっていることは正しいという思いを持ってやってきました。しかし、塾を通して、自身の配慮のなさを感じることになりました。成長するというだけではないこと、「寄り添う」ということの大切さに気づきました。社員に寄り添うこと、そして私自身が周りの人に頼ることもできるようになったと思います。そして、それが「伴走」ができるようになることだと。お客様に対しては、技術力の提案を一生懸命やっていましたが、支え合っていきたいと思うことで、今まで以上に深い話ができるようになりました。チームプロジェクトで実施した「ささえる珈琲店」が卒塾後の今になって効いてきている感じです。
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「伴走する」ということ、そのためには自分が変わることを、塾期間を通して実感された井村さん。現在はポジティブなフィードバックができる場をつくるために、関係性を高めること、孤立してしまう関係性を生まない仕組みをソフトウェアの力で解決できないかという発想で、自社の事業も構想中とのことです。これからの井村さんの活動、会社での事業展開も楽しみです。
お話しいただきありがとうございました。
株式会社セカンドセレクション:https://www.secondselection.com/
※塾期間中に自社ホームページをリニューアル公開されました。
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