特別公開講座『Web3 ブロックチェーンによる社会課題の解決への取り組み』を開催しました
『Web3 ブロックチェーンによる社会課題の解決への取り組み』と題して特別公開講座を開催しました。
当日は、イノベーション・キュレーター塾生を含め多くの方にご参加いただき、ブロックチェーンとは何?どんな特徴があるの?どの様に使われているの?そんな疑問に分かりやすく解説していただきました。
11月17日(土)13時からソラミツ株式会社代表取締役社長宮沢和正様をお招きして開催しました。ソラミツ株式会社は、ブロックチェーンを使ったソリューションを国内外で事業展開している草分け的な会社です。
講師の宮沢様には、中学生でも分かる様に解説していただきたいという難しいお願いをして、お引き受けいただきました。分かっている様で分かっていないブロックチェーンです。
分散型台帳でお互いに監視することにより、改ざん出来ない、可用性を担保している等の機能や仕組みを分かり易く解説していただきました。
社会の様々なシーンで使われる可能性があるが、用途に応じて技術を使い分けることが重要だととのことでした。
ブロックチェーン=ビットコインと思ってしまいますが、一つの応用事例です。多くの事例をもとに、私たちの生活に中に入っているブロックチェーンを解説していただきました。
カンボジアでは、ブロックチェーンで構築したバコンという中央銀行のデジタル通貨が広く使われおり、今まで銀行口座を持てなかった人々や農村部に金融サービスが提供されているとのことです。その先進性と利便性には驚かれました。ASEAN・インド太平洋のクロスオーバー決済では、ベトナム、インドネシア、パラオ等で国際決済にデジタル通貨が使われており、講習終了後の質問タイムでは、参加者から「この決済網に何故日本は参加出来ないか」という質問が出されました。
ブロックチェーンは、国内のデジタル地域通貨でも採用されており、長い決済チェーンの短縮による手数料の低減や即時決済により、加盟店の負担が少なく、持続的なサービスが提供できるとの事でした。会津若松市や西条市、福井県などで使われているとの事です。
回収ペットボトルや天然ゴムの流通の透明化は、循環型社会への貢献にも寄与しているとの事でした。
受講者からは、『ブロックチェーンへの理解が深まった』『毎日の生活をより安全に便利にすることに繋がっていることが理解できた』『様々な分野で抱える課題を解決する可能性がある技術だと思った』などの意見が寄せられました。
講師の宮沢さんは、大学卒業後ソニーに入社後、交通系ICカードSuicaなどの開発や日本初の電子マネーEdyの事業会社を設立、その後、ソラミツ株式会社代表取締役として、活躍している方です。Edyで成し得なかったことのリベンジや世界中の貧困をデジタルで解決したいとの思いで取り組んでいるとのことでした。
私たちも様々な分野に目を向けて、社会課題の解決に取り組んでいきたいと心を新たにした一日でした。